Tuesday 16 July 2019
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huffingtonpost - 19 days ago

野田市10歳児虐待死「DVによる子へのリスク評価できず」プロジェクトチームが中間まとめを公表

千葉県野田市の小学4年生、栗原心愛さん(当時10)が虐待死した事件を検証している厚生労働省と文部科学省の合同プロジェクトチームが6月26日、調査の中間取りまとめを公表した。チームは心愛さんの事案を管轄していた千葉県柏児童相談所や野田市教育委員会の29項目の課題を指摘。児相には調査の不十分さや長期欠席のリスクへの認識が足りなかったこと、市教委は、心愛さんが回答したアンケートのコピーを加害者である父親に渡すなど秘密保持に対する認識の甘さがあったことが課題として挙がった。アンケートを市教委が父親に渡した背景には「関係機関も含めて父親の支配的な関係に巻き込まれていた」と認定した。中間とりまとめは、事件の関係先である柏児相や沖縄県中央児相に26日中に知らされたほか、全国の児相などに参考として共有する。「夫婦間DVによる子への虐待リスクを評価できていなかった」などの課題が浮き彫りにプロジェクトチームは、この事件について夫婦間DVによる子どもへの虐待リスクを児相が評価できていなかった点などを問題視した。課題として挙げられたのは、目黒区の5歳児虐待死事件でも注目された転居に伴う児相間や自治体間の情報共有の不十分さや、しつけと称した体罰によって虐待死が発生してしまったことなどだった。プロジェクトチームは、それぞれの課題に対し、次のような解決策を提示した。 改めて事件を振り返るプロジェクトチームの資料などによると、心愛さんは2008年9月、母親のなぎさ被告=傷害幇助罪で有罪判決=と父親の勇一郎被告=傷害致死罪などで起訴=の間に生まれた。当初は家族3人で住んでいたが、結婚後に勇一郎被告は暴力を振るうようになった。そのため翌09年に、なぎさ被告は沖縄県糸満市にある自身の実家に逃げ帰った。2015年11月には、実家を離れなぎさ被告と心愛さんは2人暮らしを始めた。転機になったのは2016年。なぎさ被告と心愛さんは勇一郎被告と再び暮らすことになった。2017年には妹が生まれている。妹は低体重児で、母子の入院が必要だった。入院中はなぎさ被告の親族の家に預けられていたが、その後に勇一郎被告と2人暮らしとなった。なぎさ被告の親族は心愛さんに会わせてもらえず、2017年7月6日、糸満市にも「入院中の母から『父親からDVを受け、父親から子どもへの恫喝がある』と聞いて心配だ」という相談をしていた。このころから、沖縄県の中央児童相談所は親子に関わり始める。だが、家庭訪問が2度延期に。そのまま8月下旬には、勇一郎被告が故郷である千葉県野田市に娘2人を連れて転居した。 糸満市は野田市へなぎさ被告に対するDVのことや、妹が低体重であったという情報提供をしたものの、虐待の情報はなかった。11月6日には転校先の小学校でいじめに関するアンケート調査で、虐待の可能性が発覚。小学校から野田市へ虐待の通告があった。児相は12月までに父母と5回面談。年が明けた2018年1月には、小学校で市教委と学校、両親で協議をしていた。検証をするプロジェクトチームは、そのころから「関係機関も含めて父親の支配的な関係に巻き込まれていた」と認定している。協議の翌日には、校長が勇一郎被告へ情報開示を実施する旨の「念書」を提出し、その2日後には市教委が心愛さんが回答したアンケートのコピーを父親に渡している。その後、心愛さんは「お父さんに叩かれたというのは嘘です」などと児相に手紙を送っていたが、3月に児相との本人面談では父母に書かされたという旨を説明していた。起訴状などによると、心愛さんはその年の12月末から翌年の1月3日ごろ、勇一郎被告から暴行を受け、肋骨を折るなどのケガを負ったとされる。1月22~24日には、自宅で心愛さんに食事を与えず、長時間立たせ、肌着のままで暖房のない浴室に放置するなどして十分な睡眠を取らせなかった。浴室では「5秒以内に服を脱げ。5、4、3、2、1」などとカウントし、シャワーなどで頭や体に冷水を浴びせた。その後には、リビングで心愛さんをうつぶせにさせて背中に座り、両足をつかんで体を反らせるなどの虐待を加えたとされる。一連の虐待行為により、心愛さんは飢餓と強いストレス状態となった。その結果、勇一郎被告は心愛さんをショックまたは致死性不整脈、溺水により死亡させたとされる。DVの被害で勇一郎被告の支配的な言動の影響下にあったとされる母親のなぎさ被告も虐待を制止せず、食事を与えないなどで手助けしたとして、6月26日に懲役2年6カ月保護観察付き執行猶予5年(求刑懲役2年)の判決が下っている。7月24日には、勇一郎被告の裁判員裁判のための2度目の公判前整理手続きが行われる予定だ。関連記事 なぜ児相は虐待を止められないのか。現役の児相職員に聞く「殴らないと約束をさせても意味はない」 データで見る47都道府県「児童虐待」防衛の姿-もう1つの少子化対策-授かりし命を守りぬくために:研究員の眼 虐待事件に尾木ママ「保身のために共犯」 DV被害の母親への非難は真っ当?背景を医師に聞いた 「パパ、ママいらん」でも「帰りたい」 亡くなった5歳児が、児相で語っていたこと


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