Tuesday 20 April 2021
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huffingtonpost - 2 month ago

同性婚裁判の原告が死去。倒れた時、パートナーは医師から病状説明を拒まれた

「死ぬまでの間に、パートナーと法律的に結婚し、本当の意味での夫夫(ふうふ)になれれば、これに過ぎる喜びはありません」そう語っていた「結婚の自由をすべての人に」訴訟原告の佐藤郁夫さんが、1月18日に亡くなった。佐藤さんは裁判を通して、同性同士で結婚できるようにして欲しいと訴え続けてきた。全国5か所で進む裁判のうち、2月24日に東京地裁で開かれた口頭弁論(田中寛明裁判長)では、原告側が佐藤さんの思いを改めて伝え、1日も早く結婚の平等を実現して欲しいと訴えた。若い世代のために原告になった弁護団によると、佐藤さんは1月4日に脳出血で倒れて入院し、同月18日にパートナーのよしさんと妹が見守る中で亡くなった。享年61歳だった。 佐藤さんは、自分自身の性のあり方について抱いてきた否定的な感情を、若い人たちに感じて欲しくないと望んでいた。「同性同士の婚姻が認められることは、私が若いころに持っていた自分自身に対する否定的な気持ちを、これからの世代の人たちが感じなくてもよい社会にすることです」と、佐藤さんは2019年4月に行われた第1回口頭弁論で語っている。弁護団の永野靖弁護士によると、佐藤さんが自分が同性愛者であると気づいたのは1970年代。同性愛が 異常 や 変態 とされていた時代で、テレビでは同性愛者が ホモ や オカマ と笑われた。そして広辞苑には同性愛が 異常性欲 と書かれていた、と永野弁護士は振り返る。佐藤さん自身も「当時学校では同性愛について何も教えられず、インターネットもありません。テレビで男性を好きな男性が オカマ と呼ばれてあざ笑われている姿を見て、自分がゲイであることは誰にも言えないと思うようになりました」と語っている。亡くなる直前まで受けた不平等それから半世紀経ち、LGBTQ当事者を取り巻く環境は大きく変わった。全国の自治体や企業が同性パートナーシップ制度やファミリーシップ制度を導入するなど、理解を促進する動きが加速している。佐藤さんとパートナーのよしさんは、2019年1月に婚姻届を提出している。その時に、区役所職員から「おそらく不受理になると思います」と言われる一方で、結婚記念カードが発行された。「まるで結婚が認められたような気持ちになり、とても幸せを感じました。いつか本当に婚姻届が受理されたら、きっと感動して泣いてしまうだろうと思います」と、佐藤さんは第1回口頭弁論で振り返っている。しかし結婚記念カードでふたりが守られることはなかった。パートナーが倒れた時、よしさんが病院で受けた対応を永野弁護士は次のように語る。「入院先で、よしさんが勇気を持ってパートナーであると告げたにもかかわらず、医師は『親族でなければダメだ』と目の前にいるよしさんへの病状の説明を拒否し、別室から佐藤さんの妹に電話をかけました」「佐藤さんの入院先はHIV診療の拠点病院であり、多数のゲイ当事者を受け入れている病院です。その病院ですら、愛するパートナーの病状の説明を受けることもできない。こんな理不尽なことが繰り返されているのです。もはや医師の善意に頼ることはできません。法制度が必要なのです」永野弁護士は陳述の最後に「愛する人と結婚したい、そんな当たり前の願いが実現できなかったのです。憲法はそれを許すのでしょうか。佐藤さんはそれを問うています」と訴えた。これがふうふじゃなかったら何がふうふなんだろう「自分やパートナーに何かあった時に家族として扱ってもらえないのでは」という不安は、原告を含めた多くのLGBTQ当事者が感じている気持ちだ。原告の1人である小野春さんは乳がんを経験している。乳がんだとわかった時に、自分たちがいかにセーフティネットのない状態で暮らしているのかを思い知ったという。24日の口頭弁論後の取材で、小野さんは「パートナーを亡くすという体験だけでも悲しいのに、その悲しい真っ最中に、家族として認められていないということで尊厳がさらに傷ついてしまう。しかもそのことに耐えなきゃいけない。すごく理不尽だと感じます」と悔しさと悲しみが入り混じる気持ちを語った。小野さんのパートナーの西川麻実さんも、佐藤さんとよしさんはすごく仲が良く信頼しあっていたと振り返り、「これがふうふじゃなかったら何がふうふなんだろうと思う」と取材で述べた。この日の口頭弁論に先立ち、原告側は、裁判での原告の本人尋問の実施を求める署名、1万8000筆以上を裁判所に提出した。署名に寄せられた手紙では「どうか当事者の声を聞いて」という声がたくさん綴られている。西川さんは「今こうやって話している間にも、無念の思いを抱え、もしかしたら亡くなる人もいるかも入れない。一刻も早く婚姻の自由を国が保障して欲しい」と強く訴えた。関連記事同性婚訴訟で初弁論。「婚姻制度は社会のインフラだ」。原告側が東京地裁で訴える同性婚裁判の尋問を求める署名に1万8000人以上が賛同。「どうか原告の声を聞いて。不要だと言わないで」本当に立ち直ったのはHIV感染から5年目のこと。人目をはばからずにわんわん泣いた。 医療現場で体験した差別や偏見...クリックして全文を読む


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