〜あなたの答えがきっとみつかる〜生理の悩み相談しようプロジェクト10月19日の「国際生理の日」を前にツムラ(本社・東京都港区)は、10月15日より「〜あなたの答えがきっとみつかる〜生理の悩み相談しようプロジェクト」を始動しました。その「発足発表会」に、加藤聖子さん(九州大学大学院医学研究院・生殖病態生理学分野教授)、森香澄さん(俳優・タレント)、宮城英子さん(ツムラコーポレート・コミュニケーション部コミュニケーションデザイン課課長)が参加しました。生理のつらさは「あたりまえ」じゃない同社は、今年8月に19〜34歳の女性に対して「月経前・月経中の症状に関する対処法実態調査」を実施したところ、生理前では全体の58.5%、生理中では64.1%の女性が、生理中の不調で「日常生活に支障がある」と感じていることがわかりました。一方で75.8%の女性が生理前や生理中の不調や症状を「あたりまえ」と思い、対処しなかった経験があることがわかりました。その理由として最も多かったのが「毎月のことで慣れているから」。次に多かったのが「お金がかかるから」「病気だと思っていない」という回答結果でした。つらいと感じても我慢してしまう「生理のあたりまえ問題」が浮き彫りとなりました。月経前・月経中の症状に関する対処法実態調査少しでもつらいと感じたら医師に相談を加藤聖子さん(九州大学大学院医学研究院・生殖病態生理学分野教授)「若年女性が月経関連症状で早期から婦人科へ相談する意義」と題し、講演を行った加藤さんは「日本の女性は我慢強い。子宮頸がんの検診率も海外の大半が50%を上回っているのに対し、日本は43.7%と低いのが現状です。婦人科を受診することへのハードルがまだまだ高い」と解説しました。女性は「思春期」「妊娠」「出産」「更年期」とライフステージごとにホルモンの変化の影響を強く受け、その度にさまざまな不調が現れます。生理に関する悩みは、身体的症状から精神的症状まで多岐に渡り、イライラ感、落ち込みなどの情緒不安定、腹痛、倦怠感などの症状が現れ、家庭や仕事の「人間関係」にまで影響を及ぼすケースもあります。同社の調査によると「市販の薬を服用する」「よく睡眠をとる」「身体を温める・冷やさない」などのセルフケアを行う人は多いものの、「医療機関(産婦人科など)への相談・受診」を行う女性は10.8%程度にしか満たないことがわかりました。月経前・月経中の症状に関する対処法実態調査加藤さんは「『経血が多い』など自身では判断しにくい不調もあります。しかし、将来の妊娠に影響する、子宮頸がんや子宮体がんなどの病気が潜んでいる可能性もあります。些細なことでも生活に支障を感じたら早い段階で産婦人科を受診し、一人ひとりに適した対処を行って欲しい」と呼びかけました。さらに「10代〜20代女性だと家庭で相談しにくいケースもありますが、食事の時などに『体調どう?』と声がけして会話するだけでも違ってきます。若年女性が、早い段階から医師に相談し自分の将来を見据えた心身の健康を意識する『プレコンセプションケア』が大切です」と語りました。生理の悩みを相談しやすい環境を広げる宮城英子さん(ツムラコーポレート・コミュニケーション部コミュニケーションデザイン課課長)本プロジェクトの発足について解説した宮城さんは「この数年で社会全体で生理の話に対する『タブー視』は減ってきています。しかし、生理に伴う不調に対し自分に適した対処法が得られていない人はまだまだ多い。本プロジェクトを通して、医師に相談しやすい環境作りをサポートし、多くの女性に『適切な対処法』を見つけて欲しい」と語ります。ツムラは「生理のつらさを、我慢しなくていい社会」を目指して活動する#OneMoreChoice プロジェクトも2021年から続けています。プロジェクトステッカーアンバサダーのサンリオキャラクター「クロミ」は、若年層から大人の女性にも親しみやすく、前向きで背中を押すイメージがあることから起用されました。現在、全国の婦人科診療を行う医療機関と連携し「プロジェクトステッカー」の導入を進めています。院内のステッカーやHPの「バナー」を目印に生理の悩みを相談しやすい病院にアクセスしやすくなるのが目的です。また、特別サイトでは、「漢方のキホン」や「体質タイプチェック」を行い自分に合った対処法を「クロミ」と学べるコンテンツを公開しています。さらに本プロジェクトに賛同する産婦人科診療を行う医師からのメッセージ動画もSNSや特設サイトで公開。「クロミ」が登場するWebCMも公開されます。生理のつらさを一人で抱え込まないで森香澄さん(俳優・タレント)加藤さんとのトークセッションで登場した森さんは「会社員時代やフリーになったタイミングなどは環境の変化に対応できず、PMS(月経前症候群)に悩まされた時期もありました。婦人科検診のタイミングで相談し、原因がストレスだとわかったことで気持ち的に随分ラクになりました」と明かし「20代後半から少しずつ自分自身の体を把握できるようになり、生理痛ともうまく付き合えるようになってきました」と語りました。生理のつらさについては「男性の多い職場では言いにくいですが、家族や友人には『つらい』と正直に伝えています。伝えることでストレスが軽減されると感じています。生理のつらさをコントロールするのは難しいですが、『こう対処すれば緩和される』など自分の体についてよく知ることが大切だと思います。自分の体と向き合い、生理のつらさを『あたりまえ』だと思わずに気軽に医師に相談して欲しいです」と呼びかけました。Related...「『生理ぐらいで』って言わないで」。みちょぱさんが「生理のつらさを我慢しなくていい社会」を目指すプロジェクトを知って語ったこと。「生理は恥ずかしい」「生理用品が買えない」そんな社会を変える。台湾で女性たちが向き合うスティグマと「生理の貧困」月に1度やってくる悩み『PMS』は生理のない男性も知りたがっている。PMS対策アプリが有料でも利用者数を伸ばしているわけ...クリックして全文を読む
Saturday 18 October 2025
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