Saturday 18 October 2025
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huffingtonpost - 1 days ago

「シャウエッセン」チーズ味の売上好調⇒食べたらまるで「チーズインハンバーグ」だった。リニューアル背景を聞く

あらびきソーセージで知られる「シャウエッセン」が、1985年の発売開始から40周年を迎えた。節目となる年に「おいちいず」「パワ辛」といった新カテゴリに挑戦。狙いは、「朝ご飯に食べるもの」からの脱却だ。食べると「パリっ!!」と肉汁溢れる食感はそのままに、よりユニークなネーミングで若年層に訴求した2商品。実際に食べてみるとともに、日本ハム加工事業本部の岡村香里さんにそのこだわりを聞いた。シャウエッセンの「おいちぃず」と「パワ辛」ファン層の拡大と夕食市場への参入が課題家庭用のソーセージでトップシェアを守り続けているシャウエッセンは、2つの課題を抱えていたという。ひとつは、購入する顧客層が広がらないことだ。シャウエッセンは、1985年に販売をスタートした時から、テレビCMを活用しながら本格的なソーセージブランドというイメージを作り上げてきた。この時にシャウエッセンを知った子どもが家庭を持ち、ブランドを支えるコアなファンになったという。しかし、シャウエッセンの販売から40年が経ち、ブランドを支える主なファンの年齢は50代や60代になった。岡村さんは「販売時から顧客の年齢が上がり続けていて、50代以上の方が中心となっている状況でした。新しい年齢層へアプローチすることが課題でした」と話す。もうひとつが、新規市場の開拓だ。シャウエッセンは朝食や昼食の弁当に食べられることが多いが、夜の食卓に並ぶことは少ない。事業を成長させるためには夕食という新たな市場に進出する必要があった。夜市場を参入を目的とした商品の売上が3倍に新規顧客層の開拓と夕食への進出ーーこれらの課題を解決するために、シャウエッセンは新商品の開発に力を入れてきた。2019年には「パワ辛」や「おいちぃず」の前身にあたる「ホットチリ」や「チェダー&カマンベール」を販売。電子レンジでの調理方法も提案し、若年層へのアプローチを強めてきた。その効果はあり、売上は2019年度に過去最高の723億円に達し、2023年度には約746億円にまで成長している。しかし、シャウエッセンは2030年度までに1000億円の売上目標を掲げている。そのため、若年層へのアプローチと夕食市場への参入を加速させる必要があった。この2点の課題を解決するために実施したのが、Xの運用の強化だ。そのきっかけは2024年に投稿したポストのバズだった。2024年9月にシャウエッセンの公式アカウントが5年ぶりの新味「夜味」を発売する予告をポストすると、2つの投稿で15万いいねを集める。さらに、新味の発表も多くの注目を集めた。これまで公式の調理方法として認めていなかった焼くことを推奨していたため、インターネット上で話題になり、瞬く間にポストが拡散。予告を含めた一連の投稿でいいね数は17万いいねに達し、インプレッション数は3投稿で合計で5000万以上のインプレッションを記録した。まさかの pic.twitter.com/c17QsSvNKK 【公式】シャウエッセン (@schauessen_nh) September 30, 2024このバズは、商品販売への影響も大きかった。夕食市場への参入を目標とした夜味の売上は、目標としていた計画の3倍以上を記録。購入層も拡大し、Xを活用する可能性を感じたという。「ここまでシャウエッセンを認知いただいているとは思っていませんでした。もともとはテレビCMなどを重視していたのですが、若い方々に知ってもらうためには双方向のコミュニケーションも重要だと実感し、SNSの運用に専任の担当者をつけるようになりました」まるでチーズインハンバーグ。実食してみた2025年2月には「パワ辛」と「おいちぃず」をリニューアルして発売した。パワ辛は30代のビジネスパーソンが晩酌のつまみとして食べることを想定している。一方の「おいちぃず」は、幼い子どもに覚えてもらいやすいネーミングを採用したという。ここで、二つの商品を実食してみた。「おいちぃず」はソーセージの皮を噛むと、トロっとしたチーズが飛び出してきた。チーズにはしっかりとしたコクがあり、チーズインハンバーグのように肉汁とチーズの旨味を堪能できて、非常に満足感が強かった。「おいちぃず」の断面もう一つのパワ辛は、ほんのりと赤みを帯びている。ひと口食べると、ガツっとした辛味が広がる。ビールとともに、つい何本も食べたくなるクセのある味だ。「パワ辛」の断面この両者のパッケージでは親近感を演出しているが、シャウエッセンがこれまでに大切にしてきた本格的なソーセージらしさも重視しているという。「シャウエッセンの強みは肉の旨味とコクにあります。パワ辛の場合、唐辛子を入れすぎると風味が損なわれます。おいちぃずでは、チーズが多いと味がわかりにくくなる。どちらの製品も味のバランスを気にしながら開発を進めました」さらに、シャウエッセンはWebでの存在感を強めている。2025年7月には夜味シリーズの第2弾として、「夜味・花火」を期間限定で発売した(現在は販売終了)。この花火はカリッとした胡椒の食感とスパイシーな風味を味わえるのが特徴だ。また、販売を記念して、ドローンで花火をイメージしたイベントを実施。イベントの参加者がXに動画を投稿し、Xのトレンド入りも果たした。2025年で販売開始から40周年を迎えるシャウエッセンは、SNSの活用により、顧客層と利用シーンの拡大を続けている。市場に投入する3つの味はどれも食べた瞬間に「おいしい!」と感じるものだった。親近感のある広告戦略と重厚感のある味を組み合わせたシャウエッセンは、今後どのような商品を届けてくれるのだろうか。(取材・執筆/中 たんぺい、編集/荘司結有)【あわせて読みたい】大ヒット家電「ゴリラのひとつかみ」は失敗から生まれた?シリーズ累計100万台突破。担当者が明かす開発背景Related...あの「ケロリン桶」がお風呂メガネに?⇒月1000本超えの大ヒット。「これは助かる…」と売り切れ続出の裏側ニトリの「解凍プレート付きまな板」が半年で21万個突破!⇒一台四役と「万能の一言」。開発秘話を聞いた<レビュー>ドンキの「全身長向け自転車」が半年で2500台突破!⇒135〜180cmまで乗れて買い替え不要。開発背景を聞いた...クリックして全文を読む


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