Sunday 8 December 2019
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huffingtonpost - 17 days ago

ネットは社会を分断するのか。「穏健な人が増える」「信念が強化される」と徹底議論に

「『ネットが社会を分断』は不正解、10万人の調査結果が明かす真相」という慶応大経済学部の田中辰雄教授(計量経済学)の解説記事が話題になっている。ネットでは、自分の好きな情報だけを見たり視聴したりするので、分断の一因になっているのではないかという見方がされてきた。自分と似た意見ばかり「選択的接触」をしているというのだ。だが、田中教授は、10月に共著で出版した「ネットは社会を分断しない」(角川新書)で、違う見方を示している。11月21日昼に放映されたインターネット番組Abema TV の「けやきヒルズ」のコーナーにも出演し、自身の見解を述べた。
田中教授は、ネット上ではいろいろな意見と接するので、逆に「穏健化」するのだと訴える。
実施した10万人の大規模アンケート調査の結果を元に、「ネットは社会を分断しない」という結論を導いた。■若者は穏健化著書「ネットは社会を分断しない」などで、田中教授は次のような点を主張・指摘している。
・保守・リベラルの一方だけの意見に接しているのは5%以下に︎とどまる(143ページ)
・ネットで聞く意見の4割は反対側の意見で、両側の意見を聞いているうちは、分極化は起こりにくい(189ページ)
・︎ソーシャルメディアを利用し始めた人の政治傾向は分極化せず、むしろ穏健化する。
・実際、若年層ほど穏健化しており、分断傾向はない(198ページ)
・ネット上の投稿の約半数は、0.23%の人が書き込んでいる(210ページ)
・ネットの議論が分断されているように見えるのは、極端な意見ばかりが目につくネットの特性のため(解説記事)11月21日昼に放映されたインターネット番組Abema TV の「けやきヒルズ」では、「ネットは社会を分断する?しない?」というコーナーで田中教授が登場。自身の主張を展開した。番組では、田中教授とは異なる立場の大阪大学・辻大介准教授(コミュニケーション論)の見方が参考にされた。ネットをよく利用すると賛否が両極に割れるのは、思想やイデオロギーによるものではなく、敵、味方感情こそが分極化を促しているという見解だ。 ■ネットは、「信念」強化する
その上で、同番組コメンテーターのノンフィクションライターの石戸諭氏が、「ネットでは、自分たちの信念や価値観、感情が強化される」と指摘。
イタリア・IMTルッカ高等研究所のウォルター・クアトロチョッキらのフェイスブックの研究で、好みの情報ばかり消費している実態がある例をあげた。
「反対意見に接しても、自分が信念を持っているものを信じがちだ」として、個別的、感情的なものは分断が進むと、田中教授の見方に異論を唱えた。■ネット空間、議論の場になってない
ただ、田中教授も石戸氏も一致していたのは、ネットが議論の場になっていないという点だ。
ネットの言論空間は、もともと、マスコミが言えないような意見をあげることができる、という期待があった。
田中教授はこの点について、「学生と話していても、ネットで議論するのは無理ですよ、となる。ネット上で議論をする場がない」と訴える。
2人は、議論の場としてのインターネット環境を見直していかないといけないと、締めくくった。


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