Monday 17 February 2020
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huffingtonpost - 4 days ago

同性婚はLGBTQすべてに関わる問題だ。トランスジェンダーカップルが婚姻を求めて国を提訴へ

複数の同性カップルが、同性婚の実現を求めて国を訴えている「結婚の自由をすべての人に」訴訟。この訴訟に、トランスジェンダーのカップルが原告として加わることになった。原告になるのは、東京都内に暮らす一橋穂(いちはし・みのる)さんと武田八重(たけだ・やえ)さんのカップルだ。ともに仮名。一橋さんはトランスジェンダー男性。性自認は男性だが、法律上の性別は女性であるため、女性パートナーの武田さんと結婚ができない。一橋さんと武田さんは2月13日に開いた記者会見で、結婚が認められていないために受けてきた、差別や苦しみを語った。「結婚の自由をすべての人に」訴訟2019年2月にスタートした、同性同士の婚姻の実現を求める訴訟。「同性婚訴訟」とも呼ばれる。現在札幌、東京、名古屋、大阪、福岡の5カ所で、13組のカップルが平等な婚姻の権利を求めて国を提訴している。■一橋穂さん「死んでしまいたいと何度も思ったけれど」 スーツを着て、少し緊張した面持ちで会見に望んだ一橋さん。武田さんとの結婚を親が心から喜んでくれなかった時の悲しみや、武田さんがいるおかげで苦しい時間を乗り切っていることを、涙で声を詰まらせながら語った。私は、戸籍上の性別は女性ですが、身体違和(身体の性別への違和感)があるトランスジェンダー男性です。私は性別適合手術を受けていないため、戸籍の変更ができません。私はパートナーのことを、異性として好きになりました。私たちは異性愛カップルです。大学生の頃、手術をして男性に戸籍変更をしたいと思っていましたが、健康な体にメスを入れるなんてとんでもないと親の理解は得られませんでした。20年以上、女子として振る舞い続けてきたため、親にしてみれば、私が突如トランスジェンダーであるとカミングアウトしたことは、受け入れられないことだったでしょう。私は将来に希望が持てず、死んでしまいたいと何度も思いましたが、何とか生き延びることができ、今ここにいるパートナーと出会うことができました。きょうだいの結婚式で、両親は本当に嬉しそうにしていました。しかし、私が女性と結婚すると言った時に、同じようには喜んではくれませんでした。でも私は両親を責める気にはなれません。両親は伝統的な家族観の色濃く残る田舎で生まれ育ち、多様な性のあり方や戸籍上同性同士の結婚についても、教育は受けていません。ですから、トランスジェンダーである我が子が戸籍上女性同士のカップルとして結婚することについて、素直に喜べなくても仕方なかったと思います。それでもパートナーを初めて実家に連れて帰ったとき、母はたくさん料理を作ってくれ、緊張しながらも精一杯もてなしてくれました。先日、台風で川が氾濫するかもしれないという状況になって、避難所に行くかどうかの選択に迫られらました。避難所に行ったら、治療していない私は女性として扱われるでしょう。トイレはどうしようか。プライバシーの保てない空間で、神経をすり減らしてしまうのではないか。結局避難所に行くことを諦めました。田舎では暮らせなくて、東京に、都会に出てきたのに、ここでも安全な場所は作れません。日本社会が、私を男性として、そして我々カップルを夫婦として認めてくれたら、家族揃って社会の輪の中に入っていけるのです。トランスジェンダーである苦しさから、時にパニックに陥ることがありますが、パートナーが支えてくれ何とか気持ちを取り戻すことができます。病める時も、健やかなる時も、一緒にいることを誓いました。他の異性カップルと同じように、私たちが夫婦であると認めてもらうことは、そんなに特別なことなのでしょうか?国には異性カップルなのに、戸籍上同性同士であるために婚姻できない我々としっかり向き合って欲しいと思います■武田八重さん「これが差別なんだとはっきりと感じた」 会見中、涙をこらえる一橋さんに、武田さんは励ますように何度か手を差し伸べた。一橋さんが話し終えると、武田さんも、法律上の性別が同じであるために受けた差別を語った。私たちは以前、結婚式場を探す際に、ウェディング会社から差別的な扱いを受けたことがあります。数年前のことですが、他の異性愛カップルと同じようにウェディングフェアに参加しました。会場の雰囲気が気に入り、あとは契約書にサインするだけというところまで行きました。でも、正直に話したほうがいいのではないかという思いから、私たちが戸籍上同性同士であることを伝えました。担当プランナーは、上司に確認すると言ってその場を去り、1時間ほど待たされましたが、結局契約を断られてしまいました。納得がいかなかったので、支配人を通じて本社に問い合わせをしました。本社からの回答は「当社では同性カップルの結婚式は引き受けない方針だ」というものでした。会場側は、私たちを異性カップルと思って対応していたので、もし私たちから話をしなかったら、そのまま契約が進んでいたはずでした。戸籍上同性同士である話をした瞬間に対応を変えられたことに憤りを感じました。これが差別ということなんだとはっきりと感じました。私は以前結婚をしていたことがありますが、以前の生活と今のパートナーとの生活は何ら違いはありません。むしろ、今の生活の方が、夫婦としてより固い絆を結べていると感じています。でも、私たちは夫婦として生活していても、結婚している他の夫婦のようには守られていないことを強く感じます。例えば、パートナーの具合が悪くなり、病院に付き添った時、何度も二人の関係性を聞かれました。前の結婚ではそのようなことはありませんでした。でも今は、彼が未治療トランスジェンダーであるために、夫婦として扱ってはくれません。具合が悪い中、余計なところに神経を使わなければいけないことは理不尽だと感じました。また「事実婚状態のパートナーがいる」と職場の同僚に話をすると、なぜ籍を入れないのと繰り返し尋ねられます。私のことを心配して言ってくれているのはわかるのですが、私たちは、籍を入れたくても入れられないのです。本当のことを話せばいいと思うかもしれませんが、職場の中でLGBTに対する差別的な発言を耳にするたびに、それが自分に向けられるのではないかと思い、怖くなります。こんな風に、日常のちょっとしたことで、心が削られていきます。戸籍上性別が同性同士であっても、異性同士であっても、誰もが平等に結婚できることを求めます■ふたりが訴訟に加わる意義 トランスジェンダーは、自分の認識する性別(性自認)と、生まれもった身体の性別が異なっていて、自分の認識する性別で生きたいと望んでいる人たちのことをいう。トランスジェンダーの人たちが、戸籍上の性別を変更するには、性別適合手術など国が定める要件を満たさなければいけない。しかし性別取り扱い変更の要件は、かなり厳しい内容になっている。中でも性別適合手術は、経済面だけでなく健康面でも大きな負担となる。手術を望まないトランスジェンダーの人たちは少なくない。一橋さんと武田さんもハフポスト日本版のインタビューで、性別適合手術を望んでいないと話している。同性婚訴訟ではこれまで、主に結婚できない同性カップルの問題を訴えてきた。しかし一橋さんと武田さんが加わることで、「同性婚裁判はトランスジェンダー を含む、LGBTQすべての人にとって切実な課題である」ということを訴えていくことになるという。上杉崇子弁護士は会見で、二人が原告になる意義を次のように語った。「現行法では、法律上異性同士の婚姻しか認められていないために、トランスジェンダーの中にも困難に直面させられている人たちが多くいます」「様々な事情から、戸籍上の性別を変更がすることができないために、法律上同性同士のカップルとならざるをえず、異性カップルであるにもかかわらず、婚姻できない状況にあります」「同性婚の実現は、トランスジェンダーを含むLGBTすべてに関わる問題であり、ひいては同性婚を求める当事者を家族や友人、知人にもつ異性愛者や、シスジェンダーも含むすべての人にとって切実な課題である、ということを訴えかけたい」Related... 家族が闇じゃなくなった。トランスジェンダーのカップルが、結婚を求めて国と闘うことにした理由 「結婚は子を作って育てるためのもの」。国の主張に同性婚訴訟の原告が反発「こういう時代を終わらせたい」 「同性婚を認めない法律が差別を生み出している」同性婚訴訟、原告が個人の尊厳と平等を訴える トランスジェンダーは「精神疾患」ではない。WHOが発表


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